この間の節分の日、息子の通う保育園にも鬼がきた。
去年はただただ泣いていた息子。
どうやら先生の話しによると、今年は一切泣かずに「せんせいやん!」と、ツッコミをいれていたそう。
一年でこんなに成長するのかとしみじみ思う。
すっかりお兄さんになった。
ただ大人の立場から言わせてもらうと、大人のがんばりを少しは汲み取ってほしいところだ。
来年あたり、先生のがんばりを汲み取って、怖がるふりをするお兄さんになっているかもしれない。
毎年の変化が楽しみだ。
↑こういった記事を見て、うちはまだ息子に乾燥豆を食べさせていない。
そのこともあって、節分に豆まきをする発想にいたっていなかった。
だから、鬼のお面を用意することも考えていなかった。
食べることが好きな人ばかりの我が家の節分は「太巻きを作って食べよう!」とだけ決めていた。
息子が食べやすいよう、細いうえに、サラダ巻きという、色々とアレンジを加えたスタイルになるのだけれど、そんな計画だけしていた。
節分の当日、帰宅してきた妻の手には、なぜかポケモンキャラの「オニゴーリ」をプリントした紙。
ちょうど最近テレビで見たらしく、これでお面を作ると絶対に喜ぶなと思ったようだ。
コンビニできれいにカラープリントされたオニゴーリを見て「そういえば節分って豆まきをするんだった!」と思い出す。
ここからはバトンタッチ。
ぼくが厚紙を貼って、紙でバンドも作って、オニゴーリのお面が仕上がった。
豆まきの豆は、先日息子と妻で、新聞紙を丸めて作っていたのだそう。
急きょ、オニゴーリのお面をかぶったパパによる鬼で「おにはそと〜、ふくはうち〜」をやることになった。
目をくりぬいたら、オニゴーリ感がなくなるなと思い。
パパが鬼だってことがとバレバレでもいいから、オニゴーリのデザインを崩さないよう、頭のせスタイルでいこう。
怖がらせるというよりは、喜ばせることが目的だからそれでいい。
パパオニゴーリ、絶対ウケるだろうなと思って出動。
ドンドンドン!
「鬼だー!(へへへっ、顔丸出しだけど。笑)」
「…え?」
もう、このときの息子の顔をぼくは忘れないんじゃないかと思う。
オニゴーリ頭のせスタイルで登場したぼくを見て、突然大泣きしたのだ。
そして、逃げるのではなく「パパ鬼にならないでー!!」と、泣き叫びながら抱きついてきた。
ほんの少し驚かすつもりはあったけれど、99.99%パパの状態なのにも関わらず、こんなに泣くとは思っておらず‥。
その泣き方があまりに真剣で勢いがすごくて‥。
「怖かったか、、ごめんな、、」と、何度もあやまった。
パパが鬼になってしまう‥!
もうすでに体の一部が鬼になってしまっている‥!と思ったのだそう。
ごめん‥。
あれ、でもおかしいな。
保育園では平気だったんじゃないの?
「せんせいやん!」とツッコんでいたんじゃないの?
と思ったのだけれど、あぁそういうことか。
平気だったのかと思っていたけれど違ったんだ。
必死でその状況を〝なんともない平気な雰囲気〟に無理矢理にでも持っていきたかったのだと思う。
その証拠に、この小物入れがある。
節分の日に保育園で、鬼をモチーフにした小物入れを作ってきたのだ。
ペンで表情を書くとき「鬼は怖いから眠っていてほしい」と願いを込めて、目をつぶらせたのだそう。笑
やっぱり鬼、怖いよね。
パパはこの鬼が最高に可愛いけれど。
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