たまにやってくる、息子と二人で過ごす休日。
「なにしようか」と息子にたずねながらも、ぼくの中ではやりたいことが決まっていた。
コロナの感染状況もまた心配になってきたこともあって、わざわざどこかの施設に遊びに行くのもあんまりだしなと思っていたから。
「お弁当を持って公園にでも行こうか」と誘ってみた。
いつも通りのパターンだ。
そんな話しをしているとき、ブロッグで、一車両ずつ電車ができあがるたびに「みてみて」と言ってきた。
このときは3度目のポーズ。
写真を見て、ズボンが反対なことに気がつく。笑
「でも、お弁当、外で食べるの寒いかなぁ」とぼくが言うと、
「いいことおもいついた!くるまでたべよっか」と返ってきた。
寒いからとか関係なく、そもそも車で食べることが好きな息子。
ま、車で食べるのはぼくも楽しい。
そうと決まれば、とりあえずご飯を炊こう。
おかずは、いつも通りのメニューだ。
ウインナーは水を入れて焼くとおいしく焼けると聞いたことがあって、何度か試したことがあったのだけれどいつもおいしいことに変わりはなく。
効果がよく分からなかったのだけれど、この日は水の量がよかったのか、パンッ!パンッ!とはじけながら焼きあがって、いつもよりもおいしそうやん!と思った。
息子は、ウインナーを通じてさんすうができるようになった。
ぼくは3つ、パパ2つね。
とか、ぼく3つ、パパ1つ、おかあさん1つねとか。
ちょうど5本だから、指を使って数えやすいようだ。
「ところでなんか分け方ちょっとおかしくない?」と聞くと、
「ほら、ぼく、からだおおきいでしょ」と
そんな、吉本新喜劇ばりのお決まりのパターンが好きで、ウインナーの分け方について抗議してしまう。
けっこう真面目な顔で、自分の体の大きさをアピールしてくるから、いつもおかしくて笑ってしまう。
どの家庭もたまご焼きの味って、決まっていると思うのだけれどうちは色々だ。
息子の好みがかたまればそれになっていくのだろうけれど、
「塩、醤油、だし、何味にする?」とたずねると、なんかいつもバランスよく選んでくる。
今回は、醤油のたまご焼きが完成した。
切る係。
たまご焼きとウインナーを切って、トマトを洗って、おにぎりをにぎって、お弁当箱につめる息子。
なにも言っていないのに、かばんに入れて玄関に置いてきてくれた。
「そんなことまでしてくれるようになったか!そうしてくれたら、絶対にお弁当忘れないな。ありがとう!」と伝えると、
照れくさそうにケラケラと笑って、おちゃらけてぼくの前を通り過ぎていく。
いつも通りの休日だからこそ、いつもとは違う息子の様子が見られる。
楽しんでいる様子と合わさった成長の姿を本当に嬉しく思う。
お目当のすべり台が濡れていたため、公園はさくっと切り上げて、びわ湖を見に行くことにした。
びわ湖に着いて、車をお降りる前にまずは腹ごしらえ。
最近はだいぶ落ち着いて食べられるようになってきたのだけれど、
これまで勢いよく食べることがよくあって、食べ物を喉に詰めないか心配してきた。
ミニトマトなどの球体状のものは、まるごと一個口に入れると危ないから、これまでは4分の1や半分に切ったりしてきた。
3歳になった頃から、ちゃんとかじるように教えると、しっかり守れるようになった。
最近は丸ごと出している。
家でどれだけ気をつけていても、外で食べる際にそのまま出てくることもあるわけだから、本人に意識を持ってもらうことが一番安全だと判断したからだ。
最近は「パパ、トマトかじってたべて!」と注意されることがある、、ごめん!!
でも、ミニトマトをかじると、中身がすごい勢いで飛び出してくることがある。
このとき、車の中で飛び散ることも覚悟していた。
でも、なんかいつもと違う感じで食べる息子。
「ちゃんとかじるんやで!」と声をかける。
よく見ていると、なんと飛び散らないようにかじるという食べ方を自分であみだしていたのだ。
へたを持ったままそっと口にぜんぶ含んで、口の中でかじって出す。
安全かつ、飛び散らないミニトマトの食べ方。
口を尖らせて、残ったトマトが一旦歯と唇の間に収まるかっこうになるなかなかの高等技術。
さすがトマト好き。
おぬし、なかなかやるな。
食べ終わってびわ湖を見に行った。
土手をおりてはのぼり、おりてはのぼる後ろ姿。
また成長した姿がかっこよく見える。
そのズボン、反対だけど。笑
びわ湖には水鳥がいて、しばらくじっと鳥の方を見て息子が言ったことがとても可愛いかったんです。
「とりさん、おはなししたり、みずのんだり、かくれんぼしたりしてるなぁ」
ほんと、よく観察しているな。
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